2011/08/17

Living Freedom

かなり前に撮ったものですがバンコクでの写真です。薬屋では夜、棚さえどければ車を中に入れて止めてしまうという、スペースの使い方は俺の自由だろ的な典型です。集合住宅のほうは、驚くべきことに廊下側の写真、つまり住人が歩くパブリックな側です。日本では道路等もそうですが、集合住宅といういわばプライベートな中ですら、"公共"の場所は勝手に使ってはいけないものになってしまっています。共用部ではドアの色やサッシュさえも変えることができない、というこの現状がいかに奇異なもので生活の自由を奪っているのかというこの現状を、少しずつでもいいから変えていきたいと(密かに)思っています。普段の生活にいかに自由を与えるか、それが建築と、それをとりまく社会の本来の役割なのではないでしょうか。